App Runner の CPUとメモリ使用率の記録仕様が変更されたので確認してみた
2023年8月23日、 App Runner の CloudWatchメトリクス、「Memory Utilization」「CPU Utilization」として記録される値が変わるアップデートがありました。
2023年5月、App Runner 環境の CPU性能 を 確認するために無限ループ処理を行う検証コンテナを再度稼働させ、 CPU使用率が100を上限とするパーセントで記録されている事を確認する機会がありましたので、紹介させていただきます。
- CPU Utilization
- Memory Utilization
確認方法
2023年5月の検証手順を踏襲しました。
結果
CloudWatch の 名前空間 「AWS/AppRunner」、メトリクス名「CPUUtilization」として記録されている値(1分平均値)を確認しました。
5月(アップデート前)
8月(アップデート後)
値の変化
vCPU数 | 2023年5月 | 2023年8月 |
---|---|---|
0.25 | 256 | 99 |
0.5 | 506 | 98 |
1 | 1009 | 98 |
2 | 1853 | 90 |
4 | 1973 | 48 |
まとめ
CloudWatchメトリクスとして記録される、App Runner の 「CPUUtilization」。 2023年5月時点では、CPUの実行時間に相当と推測される値が記録されていましたが、 アップデート後は割当vCPUを利用した割合が、パーセントに相当する値が記録されるようになりました。
「MemoryUtilization」についても、同様にパーセントに相当する使用率が反映される様になった模様です。
App Runner の CPU、メモリリソースの使用率がパーセントで確認可能となった事で、 CPUやメモリの使用率として高い値が記録されている場合には、インスタンス数や 割当リソースの増強が望ましい状態であること。 逆に、CPU、メモリ使用率が共に低い値である場合には、過剰なリソース削減によるコスト最適化の余地がある事が、シンプルに判断できるようになりました。
App Runner の適切なサイジングを実現するための指標として、ぜひご活用下さい。